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北海道釧路市を拠点に活動する、カヌー・カヤックのパドリングクラブです。北海道カナディアンスラローム選手権大会(通称カナスラ)や釧路川100kmカヌーマラソンを主管しています。

2008年07月29日

■めまんべつドラゴンボートレース
今年で4年目の出場となる、めまんべつドラゴンボートレース。
1年目は1チーム出場で優勝、2年目からは「美幌バックカントリークラブ」と「藻琴山パウダースノー」の2チームでエントリーし、優勝、そして優勝・準優勝のワンツーフィニッシュと、華々しい戦歴を誇っている。
今年も勝つ気満々でエントリー。
とてもとても寒かった去年とはうって変わり、絶好の青空の下、レースが始まった。




強敵は、
もちろん、関西でドラゴンボート専門にやっている「チーム未来」のメンバーを中心とした選抜チーム「明日香とひとみ第二章」。
おととしはラピッヅ2チームのうち1チームを破り準優勝、去年は決勝戦でラピッヅ2チームとデッドヒートを繰り広げ、3位になっている。
その、ぴったりそろったストロークとピッチの速さは、見ていて美しさすら感じるほどだ。

さらに地元チームであなどれないのが「麦酒愛好会」。ガチ勝負で負ける気はしないが、うちらが何かひとつでもミスをすれば危ない。

予選から見ていると、そのほかのチームもレベルがずいぶん上がっている。例年はまっすぐ進めず迷走するチームが多かったのだが、今年はそんなチームはほとんどいない。
どのチームもピッチをそろえることを意識して、きれいな漕ぎでぐいぐい進む。




美幌バックカントリー:たいこY田、ラダーO田、仙太郎、U田、カンカン、おもと、ポン吉、N村、影さん、T口

藻琴山パウダースノー:たいこやなが、ラダーF島、K内、マコP、U谷、カジカ、陽子、びほらぴ、H本、はやし

漕ぎ手のうち、女性が各1名ずつ。藻琴山クルーの陽子ちゃんはベテランカヤッカー。美幌クルーのポン吉さんは競技スノーボードでならした運動神経の持ち主だが、パドリングに関してはほぼシロウトだ。

男性では、去年助っ人として参加した影さんが、今年はもう一人前の戦力になるパドラーに成長している。今年から釧路に転勤してきたU田さんは競技漕ぎの経験は浅いが、パドリング経験はじゅうぶんだ。

藻琴山のほうが若干強いっぽい。




予選。3チーム用意ドンで、2チーム勝ちあがり。
体慣らし、ピッチ調整を心がけて80%の漕ぎ。それでも1本目はしんどい。終わったあとは吐きそう。
ポン吉さんとU田さんが泣き言を言っている(笑

藻琴山・美幌ともに2分台のタイムで順当に勝ち上がり。




本戦トーナメントのくじ引きをする。
本戦は3ブロックに別れていて、
1-|
2-|→準決勝進出-|
3-|          |
              |
4-|          |
5-|→準決勝進出---→決勝進出
6-|          |
              |
7-|          |
8-|→準決勝進出-|
9-|

各ブロックが上記のようになっている。美幌・藻琴山・明日香がそれぞれ別ブロックに分かれて決勝進出するのが理想的だ。
美幌が第1ブロック6番のくじ、藻琴山が第2ブロックのくじをひき、明日香を待つ。

予選を勝ち抜いた明日香、本戦の抽選は‥‥
なんと、藻琴山のとなり!
本戦1本目で藻琴山と当たることとなった!

燃える藻琴山チーム。
喜ぶ美幌チーム。「藻琴山と明日香で潰しあって、へとへとに疲れておくれ!」




さて、ときどき休憩をはさみながら予選が進む。
その間、砂浜でチビッ子たちの砂遊びを見ていた我々だが、ふと気がつくと予選でとんでもないことが起こっていた。

「チーム〇〇、ただいまゴール」というアナウンスで目を上げると、ほかの2艇はまだターンしているところ。1艇だけゴールしている。

????

なにかあったの?
ほか2艇はぐるぐる回ってコースアウト?
1艇だけ、ぶっちぎりゴール?
なんていうチーム?

うちのメンバーは誰もこの不思議な事態に気づいていないようだったが、この1艇ぶっちぎりのチームが、のちにとんでもない波乱を引き起こすことになる。




本戦1本目。
まずは自分も含む美幌チームが勝ちあがる。準決勝で100%、決勝で120%の力が出せるように、本戦1本目は90%漕ぎ。

予選よりピッチをずいぶん上げたが、その分だけ漕ぎが軽くなって楽。
ただ、競技漕ぎに慣れていないクルーがピッチを合わせられない。次はがんばれ!

さて!
問題の、藻琴山対明日香だ!
藻琴山クルーはアドレナリン全開でスタートにつく!

よーい、ドン!!
藻琴山対明日香とひとみ

藻琴山、速い速い速い!
「明日香の漕ぎがすごい」と思っていたが、こうしてビデオで比べてみると全然ひけをとらない。
明日香はコースでも不利。岸側のコースは浅く、舟の動き・舟に圧された水の動きと水底が干渉するため、スピードに乗りにくいのだ。

往路の直線から藻琴山が前に出、シャープなターンで大きく差をつける。このターンは理想的!

復路でもオジサンたちの激漕ぎピッチは落ちず、ターンの差をキープしたままゴール。
速い!
タイムは2分44秒。驚異的な速さだ!




2つ目のブロックには、予選をぶっちぎりで勝ち上がった謎のチーム「がんばっていきまっしょい」がいた。本戦1本目もやはりダントツで勝ち上がり。タイムは2分50秒くらい。

これはさすがに、我々全員が注目した。
おい、なんだあいつら!
初出場らしいぞ!

「がんばっていきまっしょい」のクルーは全員20代の若さに見える。女性もいる。しかも美人だ。
異彩を放つのは彼らが着ているトラックスーツ(?のようなもの)。陸上競技かレスリングで着るようなアレだ。
しかも「北海道選抜」とか書いてあるし。

何者?

地元の長老、O田島さんが教えてくれた。
「彼らは、農大ボート部だよ」

ボート部!
現役!!
北海道選抜!!!!

勝てねえ‥‥

「ボート部ずるい‥‥」
きっと、釧路舟漕ぎレースでは、うちらも他のチームから同じように思われているのだろうな。




準決勝。
うちら美幌は予定通り100%漕ぎで勝ち上がり。全員がピッチを合わせることを意識。
ターンの間も、合わせて、合わせて。

藻琴山が「がんばって」と当たる!
勝ってくれ!
潰してくれ!

スタートでいきなり「がんばって」が前に出る。ひきはなされる藻琴山。
「がんばって」速い!
前向き・後ろ向きの違いはあるが、競技として毎日漕いでいるボート部だ。漕ぎの質はスラローマーと互角。
こっちはジジイ、むこうは筋トレで鍛えたたくましい若者。

こっちが勝てるとしたら、やはりターン!
ボート競技もターンしない競技だ。ターンはこっちがうまいはず。

予想通り、往路でつけられた差を、ターンで取り返す。
ターンの切り上げで藻琴山が少しだけ前に出た。
がんばれがんばれ!!!!

しかし、復路の直線になると「がんばって」がぐいぐい前に出てくる。
並んだ!
がんばれ藻琴山!
明日香と勝負した1戦目と同じ漕ぎで必死にくいさがる藻琴山。
抜かれた!
詰められない!

2mほどの差、時間にして0.3秒差で負けた‥‥

どっぷり落ち込んで帰ってくる藻琴山クルー。



決勝戦!
うちら美幌、「がんばって」、「チームBPM」
以上、3チームによる戦い。
美幌はこれまでの3戦とも、「がんばって」や「藻琴山」を上回るタイムを出していない。
漕ぎでは負けている。
直線の差をできるだけ少なく食い下がって、ターンで勝つしかない。
漕ぎは150%で。全力で。

しかし、コースは不利な岸側。‥‥ここにきてこれはヒドイ。

よーい、ドン!!

「がんばって」速え!
いきなりどんどん前に出る。

こっちも全力、フルスピードのピッチ。ワンストロークのキャッチも最強で。

くやしい、この漕ぎだと腰がもたない。
途中で何度も足の位置を変える俺。腰が痛い、尻の筋肉が痛い。前傾が保てない(泣
弱いなー、もっとトレーニングが必要だなー。

差はじわじわ広がる。

ターンは完璧に。これで差を詰められるか。
ほぼ並んだか。

しかし、復路直線ではまたどんどん離される。

だめだ‥‥

あきらめかけて反対側を見ると、「チームBPM」が1艇身くらいの差ですぐ後ろにつけている。
やべえやべえ、こんなところであきらめていては、準優勝すら取れない。
冗談じゃねえ!

必死漕ぎ、必死漕ぎ!

結局、「がんばって」には10秒近い差をつけられた。
準優勝。



くそー、完敗だ。
完全に実力で負けた。

これは燃えるねー

来年も出るかな、「がんばって」チーム。
なんとかして勝つぞ。

うちらも、ベストメンバーで1チーム作ろうか。
ラピッヅAチーム優勝、がんばって準優勝、そしてBチームと明日香で3位を争うことになればいいか?
頭の中で考えてみれば、ベストメンバー組んだらAチームはものすごいことになりそう。

来年が楽しみだね!



ついでながら、うちの嫁さんの弟が出たがっています。
中学校時代は野球で活躍、高校時代はヤンキー。N村さん体形のたくましい30歳。
ガテン系の職業で、肉体派。
パドリングは未経験だが、運動神経がいいから、体の使い方とか覚えるのが早そう。
カナディアンで練習させるから、ぜひ使ってやってください。
難点は、腰が少々悪い。←コレ心配。
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