2008年06月
2008年06月25日
片道300kmを通うこと3週間、いよいよ2008年幾春別カップのレース本番を迎えた。
前日の6月20日(金)、日中に現地入りしたのは自分と仙太郎、O田、O田桐、U谷(順不同・敬称略)。もちろん他にK内、雅彦さんら三笠CCのメンバーや、東京から里帰り参加のK信夫妻らも前日入りだ。「いつも晴れ」のI-カップには珍しく時おり小雨の混じる曇天の下、ゲート設営のあと思い思いに練習に励む。
ゲートセッターの雅彦さんの指示でゲート設営を手伝ったのだが、雅彦さん実に細かい。ほんの1㎝2㎝のずれも見逃さず、「もっと下げて」「もうちょい左」などと指示が飛ぶ。
できあがったのがこのコース。

図では⑬~⑮の向きが変だな。本当は一直線に並んでいて、理想的にはまっすぐ漕ぎぬけられる。
ダウンゲートは当然のことながら少しずつ流心を外す意地悪な設定。本部前の⑫~⑭はあまりにも密集していて図ではわかりにくいが、エディダウンの連続でかなりやっかいだ。デモランでは、あの藤野強氏でさえタッチしている。
自分にとっての鬼門は③アップ。通称「I-カップの瀬」と呼ばれる人工の落ち込みの、直下ではなくて少し距離を置いて、エディラインぎりぎりに設けられている。
何度も練習しているのだが、落ち込みをストンと落ちると舟はまっすぐ下流を向いており、いくらスイープかましても左に向いてくれない。③へのターンのきっかけが作れない。あれよあれよという間にかなり落とされ、がんばって③へ漕ぎ上らねばならない。

あのドクターKがバウに乗っていても落とされる③。自分なら、これくらいで済めば良いほうだ。
何度も何度も練習していると、国体選手のY田さんからアドバイスをもらった。
「あそこは落ち込む寸前で右を漕ぎ、落ち込みの斜面で左を漕ぐ、そしてバックウォッシュでしっかり右を漕げば自然に③の下に入る」。
えぇっ?本当?
本当にそれだけでいいの!?
「ほんと~?」と尋ねる自分に、「ほんとほんと。バックウォッシュは右で捕まえるだけでいい」とY田さん。
4週間にわたって練習を繰り返し、どうしてもうまくいかない③。それだけでできるようになるとは思えない。
騙されたと思って挑戦。
落ちる寸前に右を漕ぐ。落ちる途中で左漕ぎ、バックウォッシュを右で捕まえる。
あれっ!できた! ③の下に入った!!

③の入り方。「川の流れ」って不思議だなあ。
恐るべし、Y田さん!
そうか、泡泡のバックウォッシュの表面をいくらスイープでひっかいたところで、舟は回らない。しっかり水中の流れを掴まなければならないのか!
そのあとY田さんには本部前連続ダウンについてもアドバイスをもらい、「流れを捉える」ことの大切さを改めて認識。
そうだよなあ、うまい人は確かにパワフルだが、力任せに漕いでいるわけではない。流れをしっかり捉えて利用しているんだ。「流れの力+鍛えた筋力」で漕いでいるのだから、やみくもにジタバタしているヘナチョコがかなうはずがない。
さて、今日のメニューはフルランを何度も繰り返すこと。ひとつひとつのゲートにこだわっていても1日で急にうまくなるわけがない(③は通れるようになったが)。それより、コース全体のペースを掴みたい。特に中盤の何もない直線(⑤~⑧)を、どのくらい漕げば最後まで体力がもつか、よくわからない。
橋を過ぎてから⑧までが辛い。浅くて、スピードが落ちる。でもここはがんばればタイムが稼げる所だ。ここは手を抜かず、むしろ⑧~⑨で力を抜いて、本部前に備えることにしよう(この作戦が本番で裏目に出るのだが)。

⑧~⑨は隠れ岩が多く、波立っている。あまりがんばって漕がなくても、方向のコントロールさえしっかりしていれば楽勝(のはずだった)。写真提供はサダ吉さん。
本番に向けて、あまり疲れないように‥‥と思っていたはずなのに、へとへとになるまで練習して前日終了。超ガッツリ飯を食い、早寝。
前日の6月20日(金)、日中に現地入りしたのは自分と仙太郎、O田、O田桐、U谷(順不同・敬称略)。もちろん他にK内、雅彦さんら三笠CCのメンバーや、東京から里帰り参加のK信夫妻らも前日入りだ。「いつも晴れ」のI-カップには珍しく時おり小雨の混じる曇天の下、ゲート設営のあと思い思いに練習に励む。
ゲートセッターの雅彦さんの指示でゲート設営を手伝ったのだが、雅彦さん実に細かい。ほんの1㎝2㎝のずれも見逃さず、「もっと下げて」「もうちょい左」などと指示が飛ぶ。
できあがったのがこのコース。

図では⑬~⑮の向きが変だな。本当は一直線に並んでいて、理想的にはまっすぐ漕ぎぬけられる。
ダウンゲートは当然のことながら少しずつ流心を外す意地悪な設定。本部前の⑫~⑭はあまりにも密集していて図ではわかりにくいが、エディダウンの連続でかなりやっかいだ。デモランでは、あの藤野強氏でさえタッチしている。
自分にとっての鬼門は③アップ。通称「I-カップの瀬」と呼ばれる人工の落ち込みの、直下ではなくて少し距離を置いて、エディラインぎりぎりに設けられている。
何度も練習しているのだが、落ち込みをストンと落ちると舟はまっすぐ下流を向いており、いくらスイープかましても左に向いてくれない。③へのターンのきっかけが作れない。あれよあれよという間にかなり落とされ、がんばって③へ漕ぎ上らねばならない。

あのドクターKがバウに乗っていても落とされる③。自分なら、これくらいで済めば良いほうだ。
何度も何度も練習していると、国体選手のY田さんからアドバイスをもらった。
「あそこは落ち込む寸前で右を漕ぎ、落ち込みの斜面で左を漕ぐ、そしてバックウォッシュでしっかり右を漕げば自然に③の下に入る」。
えぇっ?本当?
本当にそれだけでいいの!?
「ほんと~?」と尋ねる自分に、「ほんとほんと。バックウォッシュは右で捕まえるだけでいい」とY田さん。
4週間にわたって練習を繰り返し、どうしてもうまくいかない③。それだけでできるようになるとは思えない。
騙されたと思って挑戦。
落ちる寸前に右を漕ぐ。落ちる途中で左漕ぎ、バックウォッシュを右で捕まえる。
あれっ!できた! ③の下に入った!!

③の入り方。「川の流れ」って不思議だなあ。
恐るべし、Y田さん!
そうか、泡泡のバックウォッシュの表面をいくらスイープでひっかいたところで、舟は回らない。しっかり水中の流れを掴まなければならないのか!
そのあとY田さんには本部前連続ダウンについてもアドバイスをもらい、「流れを捉える」ことの大切さを改めて認識。
そうだよなあ、うまい人は確かにパワフルだが、力任せに漕いでいるわけではない。流れをしっかり捉えて利用しているんだ。「流れの力+鍛えた筋力」で漕いでいるのだから、やみくもにジタバタしているヘナチョコがかなうはずがない。
さて、今日のメニューはフルランを何度も繰り返すこと。ひとつひとつのゲートにこだわっていても1日で急にうまくなるわけがない(③は通れるようになったが)。それより、コース全体のペースを掴みたい。特に中盤の何もない直線(⑤~⑧)を、どのくらい漕げば最後まで体力がもつか、よくわからない。
橋を過ぎてから⑧までが辛い。浅くて、スピードが落ちる。でもここはがんばればタイムが稼げる所だ。ここは手を抜かず、むしろ⑧~⑨で力を抜いて、本部前に備えることにしよう(この作戦が本番で裏目に出るのだが)。

⑧~⑨は隠れ岩が多く、波立っている。あまりがんばって漕がなくても、方向のコントロールさえしっかりしていれば楽勝(のはずだった)。写真提供はサダ吉さん。
本番に向けて、あまり疲れないように‥‥と思っていたはずなのに、へとへとになるまで練習して前日終了。超ガッツリ飯を食い、早寝。
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