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北海道釧路市を拠点に活動する、カヌー・カヤックのパドリングクラブです。北海道カナディアンスラローム選手権大会(通称カナスラ)や釧路川100kmカヌーマラソンを主管しています。
2007年05月

2007年05月01日

■釧路川100kmカヌーマラソン・私的記録(中編)
トウベツ合流から次の交代ポイントの釧路川橋まで、車で移動。

弟子屈町を出てから標茶町に入るまでには4本の橋がかかっている。以前は橋ごとにいちいち全て交代したこともあったが、それだとせわしなくていけない。特に2つ目の釧路川橋から3つ目の開発橋までは間隔が2kmほどしかなく、下手すると車より先に舟が着いてしまう。
それに、細かく交代して短時間の休憩をとったところで、それほど疲れが回復するわけでもない。それどころか、交代でロスする1分ほどの時間が惜しいくらいだ。

そこで今年は交代回数を減らして、持久力(忍耐力?)に勝負を賭けることにした。
前日の下見で、交代しやすい橋を選んでおいた。1つ目の南弟子屈橋は橋の前後がずーっとテトラ護岸されており、舟が着けにくい。3つ目の開発橋は、そのすぐ下流に瀬が立っており、左岸側は浅く、流心は右寄りになっている。左岸に舟を着けて交代すると、流心に戻りにくい。4つ目の瀬文平橋で交代すると、次の交代ポイントまで近すぎる。
ということで、距離的にも、乗り降りのしやすさでも釧路川橋がベストだ。

【釧路川橋~五十石】
釧路川橋に車を停め、川岸に出て舟の到着を待つ。相変わらず暖かく、待ち時間も快適だ。風もない。今年は他のチームも交代ポイントを減らしているのか、ここで交代するのは自分だけのようだ。他に人はいない。
最初に姿を現したのは7番艇(岩教大?)。次に福島さんチームが続く。大人1人+小学生2人のチームだが、順位を落とさず健闘している。それに続くのが最後発の19番艇「どんころHolic」だ。順位の上げっぷりがものすごい。

13位あたり?で3艇がダンゴ状態で我がチーム到着。スターンのHさんが降り、今までバウに乗っていたNさんがスターンに、私がバウに乗る。O&Nさんで出発だ。
ダンゴになっていた他の2艇は交代しなかったため少々先行したが、休憩後の回復パワーで差を詰め、抜き去る。

快調なペースで漕いでいると、舟がだんだん左岸に寄ってきた。左岸側には板チョコ状の護岸が水面直下にあり、きわめて浅い。「なんかあるぞー、右寄って右寄って」と指示を出すが、スターンのNさんからは生返事しか返ってこない。舟はそのまま左岸に向かう。
どうしたんだ!?
と思っているうちに、水面直下の護岸にガツン!
「あ、やべぇやべぇ」
舟は回され、横を向いたままほとんど水深のない護岸の上をひきずられるように流れる。
ガツン、ガツン!
やがてとうとう護岸にひっかかり、あっという間に沈!!!!

うっそー!

「あー、水が冷たくない」なんて間抜けなことを考えながら泳いでいる間に、さっき抜いたはずの2艇に抜き返されてしまった。くやしいぃぃぃ!

スターンのNさんは足元のロープに気を取られ、余所見をしていたらしい。すぐに水出しして最乗艇。抜いていった艇との距離から判断すると、1分程度のロスだ。だいじょぶだいじょぶ!
でも飲み物を流してしまったよ。

すぐに次の開発橋。
沈の間に抜いていった2艇は、ここで交代。その隙に再び抜き返すことができた。

このあたりから時おり向かい風が吹きつけるようになってきた。やっべぇなあ、風が出てくるのかなあ。風が吹くと舟が大きく横滑りする。川幅が広がり浅いところも多くなってきたので、へたに風に寄せられると身動きが取れなくなる。

標茶の町に入ったあたりで、右目のあたりに突然軽い衝撃を感じる。あれ?何だ?視界が急にぼやける。
右目に手をやって気がついた。なーーーーんと
メガネのレンズがなーい!!!!
ネジが緩んで外れたらしい。舟底のどこかに落ちているはずだが、探して直している余裕はない。焦点の合わないまま、漕ぎ続ける。
まいったなあ、水面の様子が全然わからないよ。

開運橋でNさん→Hさんチェンジ。
「目がよく見えないから、コース取りは任せたぞ」と叫ぶと、「ええ~、俺、苦手なんですよー」と頼りない返事。
それどころか「あれ、力が入らない」「今日はダメだ」と弱音を吐くHさん。どうした!?疲れたか?

標茶市街地を抜けると、ますます風が強くなった。風に逆らってスターンがラダーでこらえると、推進力はバウの私ひとりにかかってくる。重い。辛い。だんだん疲れてきた。

やがて福島艇に追いついた。バウにあゆちゃん、スターンにお父さんが乗っているが、実際はあゆちゃんはほとんど戦力外だ。お父さん一人で必死で風と戦っている。辛そうだ。
ようし、こっちは大の大人2人だ。抜いちまえ!と思ったが、これがなかなか抜けない。
風が吹きつけたときは福島艇のスピードがぐっと落ちるのだが、風が弱いときはじわじわと離される。福島さんの底力、恐るべし!

福島艇を抜けないまま、交代ポイントの五十石橋が見えてきた。
辛い。やばい。
腰が痛い。尻が痛い。
手袋の中の手はすでにマメだらけだ。
しかし!ここでへばってどうする。この先Hさんは地獄の直線4kmが待っているのだ。ここで交代できる私ががんばらねば!
漕ぐ!漕ぐ!漕ぐ!
風に逆らって漕ぐ!

福島艇とほぼ並んで五十石橋到着。交代だーーーー!
NさんHさん、辛いだろうががんばれーーーー!

注)2泊3日のお出かけをするので、完結編は5日にアップということになりそうです。
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